留学先で友達が作れるのか心配な人が多いと思います。私も自分の英語に自信がなかったり、英語で面白いことが言えないこと、テンポのよい会話の中にどのように入っていけばよいのかわかりませんでした。今回は留学中の友達の作り方について紹介していきたいと思います。
友達を作るのが難しい理由

クラスというものがない
アメリカには日本のようなクラスがありません。ホームクラスはあるのですが、朝の15分間先生の事務連絡を聞くだけなので顔見知りくらいで仲良くなることは難しいと思います。
そして授業は個人が取りたいものを取るため、皆それぞれの時間軸で動くことになります。お昼ご飯も3つのランチタイムに分かれているうえに、授業中に食べてしまう人も多く、日本のようなみんなでワイワイするお昼の時間や休み時間はありません。
それぞれの空きコマでは図書館で勉強する人が多かったように感じます。
お互いが昔からの知り合い
私の日本の高校は8クラスあり、高校受験のある高校だったため、それぞれが高校で出会う人が多かったです。日本では住んでいるところもバラバラでそれぞれが電車登校をしていることが多いと思います。
一方アメリカの高校は公立高校がほとんどで、家から一番近い高校に進学します。そのため赤ちゃんの頃からの付き合いの人、小学生からの仲良しグループが既にできています。その中に留学生が割り込んでいくのはとても難しいのです。
アメリカでの友達の作り方

スポーツチームに入る
友達が作りやすいのはスポーツチームに入ることだと思います。チームスポーツになるとコミュニケーションをとらないとスポーツをすることができないため、自然と仲良くなれます。
私はアメリカに到着した次の日からホストマザーのすすめで学校のスポーツチームに入ることができました。秋のスポーツは学校の始業式の前から始まるため、夏休みに学校で練習することができます。学校の登校初日の日も顔見知りが何人かいる状態だったので緊張も少し軽減されます。
スポーツチームで仲良い子ができると、その子の仲良い子とも喋る機会ができ、友達の幅も広げていくことができます。
部活の練習は毎日あって勉強時間を考えるととても大変ですが、一緒にいる時間が長い分仲良くなりやすいと思います。
積極的になる
相手が話しかけてくれるのを待つのではなく、自分からアプローチしてみましょう。自分が積極的になることがとても大切で、しゃべりかけられた方はとてもうれしいと思います。
言語ができなくても、挨拶なら誰でもできるので知り合いに会ったら笑顔で挨拶をすることでも大きく変わります。学校の廊下で会ったときに目をそらさずに手をあげるだけでよいのです。
時には目立つこともよい効果になります。ポルトガルの留学生は全校集会で有志の出し物としてダンスを1人で披露していました。皆その子の正体を知らなくても全力で盛り上げていました。そこから一目置かれるようになって友達も自然と増えていました。
私の友達にも全校集会で歌を披露した人を知っています。自分の得意なことをみんなの前でできる勇気があれば、初対面の人としゃべることも簡単なのだと思います。
写真を撮る
写真を一緒に撮ることで距離は近づくと思います。アメリカではスナップチャットという写真を送り合うコミュニケーションツールが一番王道で、暇さえあれば授業中であっても写真を撮っています。
また私の友達には毎日1人ずつアメリカ人と一緒に写真を撮ってFacebookに載せていた人がいます。毎日違う人に話しかけて写真を頼むことは決して簡単なことではないと思いますが、写真を撮る=友達のようにしていて友達が自然とできていました。
アメリカ人の中でもインスタグラムは人気で、誰でも持っています。「インスタグラムを交換しよ」と気軽に一言ってみましょう。
コミュニティに所属する
スポーツ以外にも学校には色々なクラブがあります。ボランティアクラブ、コーラス、写真などスポーツが苦手であっても所属できるクラブがたくさんあります。
私はボランティアクラブに所属しました。クラブではいつもお菓子を食べながら楽しく議論していました。ボランティア活動をすることで自然に友達が増え、顔見知りが増える部分が良いところです。
コーラスはコンサートに向けて毎日練習していたので団結力が強かったと思います。スポーツはシーズン制ですがコーラスは通年です。以下の記事でも紹介していますが、アメリカ人で楽器を弾ける人はとても多いです。もし音楽ができれば友達の幅は一気に広がると思います。
自分の意見を持つ

日本人が断れない性格なので、嫌なことも嫌といえないことが多いです。アメリカ人は自分の意見は間違えていてもしっかりと発言します。その中で信頼関係を作っていくのです。もし自分が何も言わないのであれば自分の意見がない人だとして認識されてしまいます。
ホストファミリーとのコミュニケーションでも同じことが言えます。「どこが行きたいか」と聞かれて、「わからない」や「どこでもいい」などと答えていては相手も困るしどこにも連れていきたくないと思います。自分の意見をしっかりと言わない限り相手は動いてくれないし、相手も自分のために何かをしてあげたいと思わないと思います。
食べ物の好き嫌いも同じことが言えます。おいしかったらしっかりと「おいしい」というべきだし、好きなものと嫌いなものはホストファミリーに伝えることが大切です。
オーバーリアクションになる
英語がとても出来ても寡黙でしゃべらない人よりもわからなくても笑顔の人、オーバーリアクションの人のほうが喋っていて楽しいと思います。理解できなくても周りの人に合わせて笑いましょう。
実際にアメリカ人を見ると日本人よりも声が大きくてリアクションも大げさです。日本にいる時よりも大げさにやることを意識してみてください。
会話の中でわからない単語が出てきたら聞きなおすのも全然大丈夫です。途中であきらめて話を聞くのをやめるのは良くないです。相手は聞いていないことにすぐに気づくし、もう話したくなくなります。
留学生だったらわからないのも当たり前なので、「もう少しゆっくりしゃべって」や「この単語の意味はなに?」と聞き返して相手は嫌な気持ちにならないでしょう。むしろ自分の話を一生懸命聞いてくれると分かってうれしいと思います。
まとめ
留学で友達作りに悩む人は多いと思います。高校には必ず自分と気が合う人がいると思います。最初は孤独でつらいと思いますが、焦らずに友達の輪を広げていきましょう。
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