アメリカはいわずと知れた車社会です。特に私の留学していたバーモント州のような田舎であると、近所の家でさえ徒歩は大変です。市内にバスや電車はないため、車がとても大切な移動手段にでした。
そのため、高校生から車に乗って学校に登校する人が多かったです。今回はアメリカ人の免許事情とアメリカで運転をするうえで気を付けることについて紹介したいと思います。
14歳から運転ができる?
州によっては14歳から仮免許をもらえて、15歳になると免許をもらうことができます。アメリカのほかの州も基本的には16歳になれば免許をもらえます。
教習所はない
仮免許証で初めて車を運転するとしても、隣に親がいれば公道を走ることが可能です。そして、15歳になったら、近くのところで15分ほどの簡単なテストを受ければ免許がもらえます。私のホストシスターも15歳の誕生日の日に免許を取得していました。
高校には国語や算数と同様に自動車免許のクラスがあります。人気のクラスでいつも予約で埋まっていますが、道路標識などを先生が教えてくれます。
それを見ていると、私が日本で30万かけて4か月間自動車学校に行っていたのが悲しくなります。つまり、アメリカでは数千円で免許が取れるというわけです。
高校生の運転事情
高校生からは1人につき1台は車を持っているため、高校の駐車場はいつも満車です。学年が上がるにつれ、自分の駐車スポットを決める人もいるので、下級生は間違ってもそこを取ってはいけません。
大体、学校の入り口から近い順に上級生が取っていきます。上級生は登校するのが遅いので、いつも外側から駐車場が埋まっていき、見ていて面白いです。
意外にも、日本製の日産だったり、トヨタが人気で多く見受けられます。荷台のあるトラックも多く、狩りに行く人や見栄えを気にする人はトラックだったりします。

高校生の誕生日プレゼントで一番多いのは車だともいわれているよ。
アメリカで運転するときに注意すること

・逆走しないこと
・赤でも右折可能
・前向き駐車が普通
・歩行者絶対優先
逆走しないこと
日本では左側通行ですが、アメリカでは右側通行になります。運転席の位置も異なるため、運転者はセンターライン側と覚えておきましょう。
特にアメリカの田舎では走っている車が自分の車だけということもあるので、うっかりしないように気を付けなければいけません。
アメリカは赤でも右折可能
信号が赤でも対向車が来ていなければ右折することができます。右折してはいけないときは交通標識があるため、基本的には右折してよいと考えていてよいと思います。
前向き駐車
日本は後ろ向きが多いですが、アメリカでは斜めに駐車の白線がかかれていて、前向き駐車が一般的です。車止めがないことがほとんどなので、バック駐車は気をつけましょう。
歩行者優先が当たり前
アメリカ人は歩行者優先が素晴らしいです。少しでも街中で横断歩道を渡ろうとすると、車は必ず止まってくれます。
そして、停まってくれた車に対して歩行者は手をあげて感謝の気持ちを伝えるのが鉄則になっています。
しかし街中以外は人通りがほぼないため、スピードは出しすぎてしまう傾向があります。私のスクールバスにも、12年生が乗っていたのですが、聞くとスピード違反で2か月免許をはく奪されているということでした。
その他にも、運転標識はすべて英語であるため、一つずつ確認する方がよいと思います。アメリカの車のほうが日本の車よりもスピードが速いですが、道幅も広いため運転しやすいと思います。

私の帰国子女の友達も日本のほうが運転するのが怖いって言っていたよ。
日本人が運転するには?
私の留学プログラムでは、運転んが禁止されていましたが、もし運転できるのであればすることによって、移動範囲やできることがとても増えます。
大学生で正規留学するのであれば車の免許を取ることをおすすめします。
・日本発行の国際運転免許証
・アメリカの運転免許証で
国際運転免許証は渡米前に各都道府県の警察署または免許センターに申請をすれば発行してもらえます。有効期限は、発給年月日から1年間となっているため、留学生には十分だと思います。
アメリカの運転免許証は筆記試験の次に運転実技試験を受け、合格すれば取ることができます。筆記試験も州によっては日本語を用意しているようなのでとても心強いです。日本のような教習所などはないため、簡単に免許を取ることが可能です。
アメリカの車は常に泥だらけ
大体の車は泥にまみれて、茶色っぽくなっています。日本はピカピカなイメージですが、アメリカでは雪が降ったり、舗装されていない道路を走ったりするためすぐに汚くなります。
洗車をする習慣はありません。唯一洗車するときは、子供たちがfund raisingのためにやっている時で、主に学校のスポーツチームが週末に自分たちのスポーツに必要な資金を集めるために、ガソリンスタンドで行います。
ホースと大きなスポンジだけでみんなで洗っていきます。1台5ドルで子供たちが数人で洗ってくれます。

洗車は楽しい一大行事だったよ。
運転できない留学生の苦悩
私自身、どこに行くにも車で送迎が必要であり、ひとりで行けないことは申し訳なく、頼むのが億劫でした。
アメリカならではのあるあるですが、だれが助手席に乗るかは地味に大切なことです。親と近くで話せるからでしょうか。私は全く気にしないのですが、どちらのホストファミリーでも助手席はいつも人気でローテーションで回していました。
日本に来た留学生が羽目を外して、夜遅くまで帰ってこなく、ホストファミリーを心配させるのと、公共交通機関がなく、1人で行動できないのどちらがよいのでしょうか。
どこに行くのも車のため、ほとんど歩くことはなくなりました。もはや学校の教室移動くらいしか歩かなく、スポーツチームを引退してからは筋力の低下をひしひしと感じました。
まとめ
車が運転のできないアメリカでの生活は不自由でしたが、車のない日本での生活は何一つ不自由ありません。また運転ができるようになってから、アメリカに旅行に行きたいと感じました。
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