アメリカの高校には高校の士気を高めるためにspirit weekというものが存在します。私の学校では2月の一番寒い時期に行って、寒い冬を皆で乗り越えていこうというテーマで1週間テーマに合わせて洋服を着たり、イベントが行われていました。
今回はアメリカならではの行事スピリットウィークについて紹介していきたいと思います。これから留学に行く人に参考にしてもらいたいと思います。
スピリットウィークとは

スピリットウィークの目的
・非日常を楽しむ
・先生を含めて学校の結束力を高める
・学校を盛り上げる
スピリットウィークは毎日テーマに沿った催し物が開催される週です。
高校によってはHomecoming(ダンスパーティーがある週)やアメフトのホームゲームがある週に合わせてスピリットウィークがあるところが多いみたいですが、私の学校では冬の一番寒い時期に結束力を高める意味でスピリットウィークをしていました。
毎日テーマに沿った服を着ていく

スピリットウィークのメインイベントである私の高校の1週間の服のテーマを紹介します。
月曜日
Hawaiian shirts day(ハワイの服を着る日)
火曜日
remember 90s day(90年代の服を着る日)
水曜日
pajama day(パジャマで行く日)
木曜日
favorite sports team day(自分の好きなスポーツチームのユニを着る日)
金曜日
colorful day(学年ごとに色を決めて決められた色を着る日)
このように1週間テーマに沿って自分の洋服を決めて学校に着ていきます。
校則が緩いためか、みな毎日が仮装大会のようになっています。
パジャマの日
部屋着ではなく、本当のパジャマで行く。着ぐるみを着てくる人も
90年代の服の日
お父さんの半ズボンと白靴下(とにかくダサい恰好をする)
スナイパーの日
網タイツにブーツに革ジャン、リップも黒
アメリカ人はファッションを楽しんでいる気がしました。それにしてもいろいろな服を持っていて、いつも驚かされていました。
ちなみに私はホストファミリーから服を借りてなんとか間に合わせていました。
スピリットウィークは運動会?

意外なことにアメリカには運動会や球技大会というものが存在しません。
体育も必修でないので50mを走ったり体力テストをすることはありません。
つまり、学校全体で盛り上がることはこういったスピリットウィークくらいしかないのです。
スピリットウィークの最終日
・バスケ大会
・先生バンドの歌の発表
・スポーツ選手の表彰
バスケの大会も上手な人がやる必要はないのでギャーギャー騒ぐような集会になります。
バスケの試合が終わったら、先生たちが歌を歌って集会は終わりです。バスの時間も決まっているので引き延ばすに3時にはお開きになります。
皆やらなければいけないのか
上記のように洋服を指定されてもやるのは7割くらいの人のように感じます。もちろんそういうのに興味がなくて、一切参加しない人も一定数は存在します。
とくにその人たちについて悪い目でみたりしないし、個人を尊重している気がしました。
また、集会のバスケットボール大会も見に来ない人もいます。
車で自分の授業に沿って高校を出入りできる高校なので集会の時間には帰ってしまう上級生も多いように感じました。
学校の結束力が高めるとは
アメリカの高校は日本の高校以上に自分の高校に対してのプライドや愛が強いように感じます。学校ごとに学校のシンボルの動物が決まっているし、学校のカラーも決まっています。
私の高校の例
学校のシンボル:トラ
高校のカラー:黒とオレンジ
そのため、体育館なども黒とオレンジで統一されています。学校グッズが黒とオレンジメインなので皆の来ている服もオレンジや黒が自然と多くなります。
結束力を高める理由
アメリカの高校では一人一人が違う授業をとっているし、特にクラスも存在しないのでなかなか一堂に集まることがありません。
そのため、スピリットウィークを設けて学校全体の結束力を高めるのです。
結束力を高めることで学校のスポーツチームの鼓舞にもつながる!まとめ
今回はスピリットウィークについてまとめてみました。アメリカの高校は意外にも行事が少なくなっていて、スピリットウィークは全校の人が集まる貴重な行事になっていました。
この記事を読むと洋服を心配に思ってしまいますが、ホストファミリーの服を借りれば何とかなるので心配することはありません。自分のできる範囲で楽しめればよいのです。
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