
Girls Who Codeとは何のこと?

学生に無償でプログラミングを教えてくれるプロジェクトのことだよ!
プログラミングやエンジニアと聞くと男の人がパソコンに向かってコードを書いているような印象があると思います。
実際にコンピューターサイエンス科学者の76%は男性が占めています。この現状を打開すべく始まったのがGirls Who Codeです。
読んでほしい人
・海外のプログラミング事情を知りたい人
・コーディングに興味がある人
・留学したい人
私はアメリカに留学していた時にこの教室に通っていたので、Girls Who Codeがどんなものか、アメリカでの経験談を交えて紹介していきたいと思います。
Girls Who Codeとは

中学生から高校生に当たる女子学生にプログラミングを無償で提供しているNPO法人
必要な資金はAmazon,Facebook,Twitterなどの大企業のスポンサーや、寄付金によって成り立っています。
この組織ではプログラミングをはじめ、ロボット工学やウェブデザインなどの女子のコンピュータースキルを教育することが目的になっています。

教師も生徒も女子だけだったよ。
体験談は記事の後半に書いています!
なぜ始まったか
1995年はコンピューター科学者の37パーセントが女性だった。
⇒ 今では24パーセントまで落ち込んでいる
これに対して、プログラミングをするにあたっての技術の男女格差を埋めてプログラマーのイメージを変えるためにアメリカでGirls Who Codeプロジェクトが生まれました。
ジェンダーだけでなく、人種的偏見や差別もなくすために役割を果たしている!規模の大きさ
2012年にスタートしてからすでに全米の50州に活動が広まりました。今ではアメリカだけでなく、インドやヨーロッパにも広がり、最近日本でも検索したら出てくるようになってきました。
30万以上の女子が参加して、5億人の人にこのプロジェクトの名前が知られているそうです。

海外では知らない人は少ないと思う!
教室の様子

地域のコミュニティがホストになって、Girls Who Codeと協力してインストラクターを集めることで週に2時間程度のクラブ活動を定期的に開きます。
教室に通うことはもちろん無料です。
カリキュラムもしっかりしていて、自分のレベルに合わせたプログラミング学習をすることが出来るようになっています。
自分の住んでいる町を検索にかければ近くのクラブを見つけてくれて、参加することが出来ます。
ほとんどの場合は高校のクラブ活動に併設されています。
サマースクールも
今では7週間のプログラムを78本開講していて、1億円の奨学金も提供しているようです。
Microsoft社などの企業への旅行を含むセッションもあります。
卒業生の進路
Girls Who Codeの卒業生がコンピューターサイエンスを専攻にする確率は普段の8倍であり、MicrosoftやGoogleでインターンをしている人も多くなっています。
女性のエンジニアの必要性
Webサービスは女性ユーザーも多く利用するものが存在している
⇒女性ならではの視点から作られたものが必要になる。
つまり、女性のデザインしたサイトが男性が作ったものと同じくらいあってもよいのです。
”Missing Code”というキャンペーンがあり、このサイトでは女性が書いたコードがなくなってしまったらインターネットがどう見えるかというサイトになっています。
女性のエンジニアの重要性がよくわかるのでのぞいてみてください。
アメリカでの経験談
私は高校2年生から3年生にかけてアメリカのバーモント州に留学していました。その時に選択授業でコンピューターサイエンスを取っていました。
また、Girls Who Codeにも参加していたので、それぞれの経験談を紹介します。
コンピューターサイエンスの授業
私はアメリカにいる時、日本の高校で学べないことを習おうと思ってコンピューターサイエンスを通年でとりました。
クラス構成:約20人(9年生-12年生まで、内男子18人、女子2人)
私は聞いたことのないコーディングの話と男子の多さに圧倒されてドロップアウトしようとしましたが、すぐにコーディングの楽しさに目覚めて、1年間取り続けました。

最初は意味が分からなくても、続けると分かるようになった!
女子が授業を取ることは珍しいといわれ、コーディングは女子には触れにくいという固定観念があるような印象を受けました。
授業の様子は
詳しくは以下のブログで書いているのですが、授業ではPythonやjavaなどのプログラミング言語を用いて、ゲームやウェブを作っていきました。
私はこの授業がアメリカ留学の中で一番くらいに好きで、日本では学べないことを多く吸収することができました。
Girls Who Codeに参加してみて
私のアメリカの高校の隣に私立のリベラルアーツで有名な大学がありました。
そこから毎週、コンピューターサイエンスを専攻していて、Girls Who Codeのカレッジグループに参加している女子の大学生が8人程高校に来てプログラミングを教えてくれていました。
主な活動内容
・自分の好きなプログラミング言語を学ぶ
・大学が専攻で何を学んでいるかを聞く
受けている高校生は4人なのに比べて、毎週8人くらいの女子大生が教えに来てくれていました。
授業で学ぶのとは違った視点からコンピューターサイエンスについて学べたので良い機会だったと思っています。しかしまだまだ女子のコーディングへの興味が小さいことがわかりました。
まとめ
今回はGirls Who Codeについてまとめてみました。まだ日本ではなじみのないことばだと思います。しかしこれから始まる情報社会において、エンジニアその中でも女性のエンジニアを増やすことはとても重要です。
男女格差がなくなって多くの人が活躍できる産業になると良いと思います。
コメント