私は、高校2年生の時にアメリカの公立高校に留学しました。高校生になると時間割を、自分で決めることができます。すべての授業が全学年に開かれているため、授業の選択肢がとても広かったです。ホストファミリーやカウンセラーと相談しながら日本では受けられないような授業に挑戦しました。
今回は、理数系の授業について授業内容や授業の雰囲気などを書いていきます。
Computer science

授業の名前からは何を勉強するのか想像できなかったのですが、コンピューターに強くなりたいと思って受講しました。
授業の名前を聞いたときは日本の情報の授業と同じようにエクセルの使い方やパワーポイントの使い方などを習うのかと思っていました。
実際はpythonやJavaなどのコーディング言語をを習う授業で日本ではまだ必修義務になっていない分野の勉強でした。

コーディングはもともと興味があったからよかったよ
授業の様子
授業は毎日50分授業で、9年生から12年生まで幅広く受講していました。しかし女子の受講者は1年を通して2人だけでした。
そんな男子の多いクラスに最初は圧倒されて、授業を変えようかと思いました。しかし先生が優しく丁寧に教えてくれたため、予備知識が全くない私も次第にコーディングにのめりこんでいきました。
9年生の女子が、コーディングの良くできる子であったため、教えてもらいながら協力してコードを書いていきました。
授業内容
秋学期はpythonというコーディング言語を学びました。コーディングが趣味で毎日やっているような人も多く、授業についていくのが必死で家に帰ってからも日本語でpythonについて勉強していました。

いきなり日本語でも知らない内容を英語で勉強するのは大変だったな
おもに授業ではゲームのコードを書いていくのですが、1つでもバグがあると動きません。余計なところにスペースがあったことにより、作ったゲームが動かなくそのバグを見つけ出すのに3日間くらいかかったこともありました。
授業は、先生が提示したプロジェクトのコードを作っていく形で進んでいきます。先生は質問対応やアドバイスをするために授業中はクラスの中を歩いています。
毎日やっていれば自然と知識はつきました。結局春学期も受講することに決め、javaとhtmlについて学びました。
Audrinoという小さな基板を使った授業も後半は行っていきました。
古いコンピューターを先生から渡されて、自由に解体してよいという授業は楽しかったです。解体していくことで教科書からは得られないコンピューターの知識や仕組みを理解することができたのを覚えています。
授業で得られたこと
当時は日本語でも知らないことを難しい単語とともに英語で説明され、いやになることもありました。しかし諦めずに続けた結果、ブログを書くことにおいて習った知識が少しは役に立っています。
数学や化学は正直、日本のほうがレベルが高いです。しかしコーディングについては日本は圧倒的に劣っています。ITの最先端であるアメリカでの授業はとても興味深かったです。
AP Physics

私は日本では理系であったため、物理を1年間取らないことに不安を覚えて、AP物理を受講しました。
授業の様子
ほとんどが理科の好きな12年生と11年生20人程で構成されていました。なかには、10年生もたまに交じっていました。男子の方が多い印象でしたが、女子もちらほらいました。
日本のように椅子に座って教科書とにらめっこは少なかったです。少しだけ講義でほとんどはその物理の公式にまつわるモノづくりでした。
実験という堅苦しいものはなく、レゴで車を作りどの車が一番遠くまで走ることができるか対決するなど遊びの中で物理を理解するという方式がとられていたように思います。
授業内容
大学の物理のため難易度は高かったです。今私が大学で習っている慣性モーメントなども範囲になっていました。毎回の授業内容はネットにアップされるので予習と復習がとてもしやすかったです。
自分で物理に関係するものについて実験してレポートを書くという自由研究のような課題もありました。
私たちの班は、車のタイヤと圧力の関係ということで車の中にいる人数とタイヤのへこみ具合についてレポートしました。友達の車にみんなで乗ってタイヤの圧力をはかります。高校生から車を運転できるアメリカならではの研究テーマでした。
テストもほとんどなく、身近なところから物理の現象を理解していくことをモットーに授業が展開されていきました。
授業で得られたこと
楽しく授業を受けられた上に、実力もとついて素晴らしい授業だったと感じています。テストでも公式集は配られるため、日本のように暗記中心ではなく本質の理解に重点を置いている印象を受けました。
日本の大学の、授業を聞いている人がいるのかわからなく、とりあえず板書するだけの授業より良いと感じました。
まとめ
アメリカの高校での理数系の授業について2つ取り上げて書いてみました。少人数の授業であることも関係しているのか、先生と生徒の距離が近い印象でした。
また発言量も多く、間違ってていても気にせずにどんどん発言していきます。先生だけでなく、生徒と一緒に授業を作っていく印象を受けました。
コメント
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