アメリカの高校といえば、黄色いスクールバスが目印です。私も半年間お世話になったので学校生活に欠かせないスクールバスについて紹介していきたいと思います。
安全・警告のために、アメリカ全土でスクールバスは黄色に統一されているので、とても目立ちます。スクールバスの運営代金も無料なので多くの人が使っていました。
スクールバスと学校生活
朝は乗り遅れないようにダッシュ
都会の方ではスクールバス用のバス停が決まっているようですが、私の留学先は近所の家へでも徒歩では行けないため、家の前まで来てくれます。家の玄関から、道路に出るまで、30mほどあったので、バスが見えてから家を出てしまっては間に合いません。
そのため寒い冬の日も外で待つのが鉄則です。必ず犬を連れて、ホストファザーがお見送りしてくれていました。
毎日決まったルートを走り、地域の小学生から高校生まで一つのバスに15人程乗せます。私の家の前に朝は7:37分にきて、最終的に8時過ぎに学校につきます。
少しの遅れであれば待ってくれるのですが、自分がバスを遅らせると、後から乗る人たちを寒い中待たせてしまうことになるため、遅刻には気を付けていました。
朝が弱いホストブラザーなどはサンドイッチを食べながらバスに乗っていました。

時には歯磨きをしながら家を出ていたけど、遅刻したことは一度もないよ。
バスの中の過ごし方
バスの座席は特に決まっていません。空いている好きなところに乗ります。バスの中は基本的に静かです。高校生になると、イヤホンをして、音楽を聴いている人も多かったですが、顔見知り程度にはなることができます。
他には勉強をしていたり、本を読んだり、バスの運転手と話す人など様々いました。
バスの乗り換え
バスはまず小学校にとまります。そこで小学生は学校に行き、高校生と中学生は違うルートできたほかのバスに乗り換えます。
トータルで30分ほどすると高校につき、そのあとバスは中学校に向かいます。
田舎のため、遠くから通う人もいるため、6時ころに家を出なければいけない人もいます。バス自体は全部で6台ほどあり、運転手は毎日変わりません。
帰りのスクールバス

帰りは学校が3時に一斉に終わり、3時10分にバスは出発します。そのこともあり、中学と高校は学年問わず、毎日3時に授業が終わる仕組みになっています。
帰りは、行きとは逆のルートで帰るため、朝早い人は帰りに早く帰ることができます。
朝バスに乗ってきたけれど、放課後残ってクラブ活動する人は、自動的に親の迎えが必要になります。そのためスポーツをやっている人は、ほぼ自分の車で来ていました。
もしバスで通っていたら寄り道ができないので、上級生の車率は8割を超えていたように感じます。
学校に教習所の代わりとなる運転免許を取るための授業が開かれていたので、日本のように高いお金と時間をかけなくても皆簡単に免許を取っていました。
ホストファミリーも14歳から運転を始めて、15歳の誕生日当日に免許を15分でとっていて驚いたのを覚えています。
スポーツチームのバスは窓全開で熱唱!
学校のスポーツチームを試合のときに送ってくれるのもスクールバスです。長い時だと、2時間くらいバスに乗っています。バスの窓を全開にして、チームの歌を歌うので町を歩いているとたまににぎやかなバスに遭遇することができます。
バスの中は灰色のシートです。冬はしっかりと暖房が聞いているため、帰りが夜遅くても暖かいです。スポーツチームのバスは家には送ってくれないため、学校に親に迎えに来てもらう必要がありました。
試合会場まで自分の車で行ったり、観戦に来た親の車で帰ることも禁止されています。危ないと理由もありますが、チームのスピリットを揚げるためにも移動時間はチームメイトと過ごす時間になります。
日本のように現地集合がないのがアメリカらしいですが、多くの人がバスの中で宿題をしていました。

冬になるとバスの中にイルミネーションが取り付けられてとても綺麗だったよ。
スクールバスが嫌いな人も
第二ホストファミリーでは一度もバスには乗りませんでした。
とくにスポーツもやっていなかったので帰りもバスに乗れるのですが、行きも帰りもバスに乗ることはなかったです。一緒に乗るトレーラーハウスに住んでいる子たちが怖かったようです。そのため、小学生の低学年から親が送り向かいをするようになりました。
車は2台とも両親が使って3台入るスペースがなかったので子供用の車はありませんでした。
朝は車で優雅な食事
朝は、車の中で朝ご飯を食べます。運転しているお父さんでさえもお皿とコーヒーを持ち込み、目玉焼きなども食べてしまいます。
車の中は、コーヒーのシミや犬の毛などでいつも大変なことになっていました。みんなで、揺れる車内でミルクティーやコーヒーをこぼさないようにしていたのは楽しい思い出です。

時には犬を3匹乗せてドライブすることもあったよ。
帰りは職場まで歩いて向かう
ホストファザーとホストマザーが、町の新聞社で働いていたこともあって、帰りは新聞社まで20分ほど歩いていました。車社会で全く歩かない私たちにとっては20分の歩きもよい運動です。
仕事が終わる5時くらいまではそこで宿題をしながら待っていました。ホストマザーとファザーは同じ職場ですが、帰る時間が違うため、二つの車で出勤していました。
スクールバスの追い越しは絶対禁止

スクールバスが止まっている時は、赤色のstopサインが横から出てきます。その時は、必ず後続車両も対抗車両も止まらなければいけません。バスに乗る人数が多かったりすると、大きな時間ロスになってしまいます。
私は、第二ホストファミリーとは車で行っていたのですが、スクールバスと出会うと厄介なことが多いため、時間をずらして毎日行っていました。
スクールバス渋滞は毎日起きることなので、該当の時間帯はそれを見越して出発しないとイライラしてしまったり、遅れてしまうと思うので気をつけたいです。
まとめ
ドラマでよく見る通りの黄色いスクールバスでした。アメリカでの生活は特に乗り物に関するものが多かったです。スクールバスでの思い出も多いです。
しかし、やはりスクールバスだと通常かかる時間の3倍ほど時間がかかるので自分の車で通学するのがいちばん快適です。
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