今回はアメリカで広まるフェミニズムについて紹介していきたいと思います。日本ではあまり耳にしない言葉ですが、留学中には何度もフェミニズム関連の考え方やフェミニズムに触れてきました。
アメリカに留学に行く前に知っておいた方が良いことなので、興味がある人やこれから留学に行く人にぜひ読んでほしいです。
フェミニストとは

性差別影響されず万人が平等な権利を行使できる社会の実現を目的としている。
日本ではあまり、馴染みのない言葉ですが、アメリカではこの運動が広まっていて、学校にはWomens Empower Clubという高校生のフェミニストが活動するクラブがあったほどです。
フェミニズムの歴史
フェミニズムは18世紀末のフランス革命が発端とされています。女性の参政権、財産権、雇用の機会・教育をうける機会などを求めるもので、女性の経済的自立をすすめることになりました。
そして、第2次世界大戦を経た1960年頃から再びフェミニズムが隆盛し、これを第2波フェミニズムと呼んでいます。
「性別に基づき他者と異なる扱いをうけることはないという個人の権利」を求め、女と男のいずれもが「女」「男」という集団として扱われることを否定します。社会が求める性のあり方が人にとって重圧になることを拒み、固定観念を排除しようと活動するのが今の主流になっているといってよいでしょう。

昔からある言葉なんだね。
ホストファミリーは全員フェミニスト

日常のフェミニズムの例
第2ホストファミリーは皆フェミニストでした。女性が優遇される些細な事でもよく思いません。
レディーファーストはNG
ある時、祖母が悪気なくレディファーストで料理をつぎわけようとしたときにでさえちょっとした口論になってしまたのを覚えています。
女性は家で家事をする、男性は力仕事をするなどといった考えを嫌がっていたため、ホストマザーはホストファザーと同じだけ働き、家事は家族全員で当番制にして回していました。
力の差はない
男の人が重いものを運べるのは普通のことです。しかし、ホストマザーは、女の人が小分けにして何回も運べば同じことであるといいました。
名字はかえない
結婚して名字を女性がかえなければいけないことにも反対したため、両親の性は変えず、子供の名字はPope Mc-Crightという両親の名字をつなげた長いものになっていました。
著名人の言葉
市民の活動も大事ですが、著名人の言動が皆に与える影響力はとても大きいです。そこで3人の有名人のフェミニストに対する発言が心に響いているのでまとめてみました。
ヒラリークリントン
女性とは、まだ発見されていない無限の才能の、世界最大の宝庫
これは女性に大きな価値を与えてくれ、多くの女性が自信を持つことにつながりました。私の心に響いた言葉なので共有させてもらいました。
エマワトソン
男性も女性も繊細になっていい。男性も女性も強くなっていい。今こそ、私がたちみんな、ジェンダーが「男」「女」という相反する2つの考えでなく、一つの枠にあるということを認める時よ
2014年には、女性の地位向上を目指す国連組織「UN ウィメン」の親善大使に任命されて、多数の場所でスピーチを行っています。
トランプ
スターは何でもできる。女性器をわしづかみ(pussy grabbing)することもできる
衝撃的な言葉です。あとで謝罪をしたのですが、この2017年トランプ大統領の発言でフェミニズムが活発化してWomen’s Marchが各地で行われることになりました。
Women’s Marchとは

トランプの発言が炎上したことによって、各地でWomen’s Marchというデモが行われることになりました。
自分の州のデモの様子
私の留学先であるバーモント州でのWomen’s Marchは1月だったのですが、第1ホストファミリーも第2ホストファミリーもも州都まで行ってこのデモに参加しました。
トランプ大統領を揶揄する意味で、女性器のpussyと、子猫のpussy catをかけ合わせて、多くの人が猫の耳のついたピンクのニット帽をかぶってデモを行いました。

結構衝撃的な帽子だけど多くの人がかぶっていたよ。
pussy hatは、第二ホストっファミリーが編んでくれていました。ホストシスターなどは堂々と学校などでもかぶっていました。
大都市は影響力が違う
上の写真はワシントンの写真ですが、ニューヨーク旅行中にもフェミニズムのデモ運動の人たちに出会いました。
社会が押し付けたファッションに関しての圧力や固定観念に反対する集団です。
その時は、なぜ女性が上半身を隠さなければいけないかということに疑問を投じて、ほとんど何も着ていないような女性たちが公園内を行進してきました。
私はバーモント州に住んでいたのですが、週末にボストンやニューヨークまで行って影響力のあるデモに参加する友達は多かったです。
まとめ
今回は女性の権利について考えてみました。日本でフェミニストという言葉はまだなじみが少ないですが、アメリカでは大きな社会運動となっています。私も男女平等社会はとても素晴らしいと思っているのですが、自分がフェミニストになって行動を起こそうという気持ちにはなっていません。
アメリカではセンシティブな問題なので軽率な発言には気を付けるようにしましょう。
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