モントリオールは人口は約350万人で、カナダ国内では2番目に大きな経済都市となっています。パリに次ぐ大きなフランス語圏でもあり北米のパリとの異名を持つ洗練された都市です。
今回は、留学中にホストファミリーと行ったモントリオール旅行をもとに街の雰囲気やおすすめグルメと観光地を紹介したいと思います。
モントリオール旅行を考えている人は参考にしてみてください。
フランス語が公用語
道路標識から会話までフランス語
モントリオールは、フランス語が公用語になっています。カナダに入った瞬間から、道路標識などもすべてフランス語になるのでとても困ります。
モントリオールの魅力でもあるフランス文化を守るためにもあえてフランス語をしゃべる人が多いようです。そのため、町で英語を使わないようにしているとホストマザーが言っていました。
町を行く人はフランス語で会話をしています。フランス系カナダ人が人口の大半を占め、30%は世界各国からの移民で成り立っているため、ヨーロッパにいるような感覚でした。

本屋さんにも行ったんだけど、置いてある本がフランス語で何もわからなかったよ。
フランス語になった歴史
17世紀から18世紀にかけて、イギリスとフランスによる植民地支配がありました。カナダ国内で起きたイギリスとフランスのフレンチインディアン戦争でイギリスが勝利したものの、フランス移民が多かったケベック州ではフランス人が住み続け、フランス語が公用語になったと言われています。
フランス語を使うことはカナダ国内でもマイノリティであるため、今では英語とフランス語の2か国語を共通語とする派とフランス語のみを共通語にする派で分裂が起きているのも現状です。
モントリオールの街並みを散歩

モントリオールにはこれといった観光地があるわけではありません。観光サイトを見てもスクーター観光や壁画ツアー、ベーグルつくり体験などが出てきます。
そのため、モントリオールでは街並みの雰囲気を楽しみながら散歩することがお勧めです。

冬は寒いし、雪が降るから夏がお勧めだよ。
旧市街
モントリオール旧市街は、石畳みの道路に古風な建物が並び、ヨーロッパを思わせる街並みになっています。北米最大規模を誇るカトリック教会「ノートルダム大聖堂」は訪れるべきです。
教会の内部は、色鮮やかで精巧な内装になっています。教会の両サイドの窓は、ヴィルマリーにまつわる宗教物語が描かれたステンドグラスが飾られ、モントリオールの歴史を感じさせてくれます。
7000本のパイプを使った大きなパイプオルガンも見どころになっています。
モントリオール旧市街のサン・ジャック通りが観光するには最適です。石畳の道路に石造りのビルで歴史を感じる重厚なデザインになっています。お店も多いため、ウィンドウショッピングもいいかもしれません。
モントリオールの夜景

モントリオールの夜景の絶景スポットはたくさんあります。私たちはその中の一つであるMount Royal Parkの少し丘を登って、モントリオールの町の夜景を見ました。そこには、多くの旅行客や地元の人で賑わっていました。
東京やNYのようにネオンな光ではないため、夜のモントリオールの街を見渡すのはとても気持ちがいいです。
昼間は、コンクリート造でくすんだ色の趣がある街並みも夜になると荘厳な雰囲気になります。ぜひ訪れてみてください。
モントリオールに来たら外せないグルメ
旅行に訪れて欠かせないものはやっぱり食べ物です。どうせなら、モントリオールで認められている有名なものが食べたいと思うので、私が食べたおいしいグルメを紹介します。
モントリオールに何回も訪れているホストファミリーのおすすめなので外れはありません。
モントリオール式ベーグル

朝は、ベーグルにサーモンやクリームチーズを挟んだサンドイッチを食べました。帰りには24時間営業のベーグル屋さんによって、10個のベーグルを買いました。もちもちで弾力がありおいしかったです。
目の前で作られていくベーグルは見ていて飽きませんでした。モントリオールのベーグルはニューヨーク式とは異なって生地に卵を使い、茹でるお湯にハチミツを入れます。バターも使われていないのに味がしっかり付いていて食べ応えがあります。
ベーグルの王道はセサミです。クリームチーズをたっぷり塗って食べるのがとても好きでした。
名物スモークミート

スモークミートのお店は「SCHWARTZ’S」が一番おいしいといって、ホストファミリーが連れて行ってくれました。1928年創業のとても歴史のあるお店です。
元々は移民としてやってきたユダヤ人のソウルフードであるスモークミートが、そのままモントリオールの名物になっています。
スモークミートサンドは10ドルほどでお手軽です。脂ののった旨みたっぷりの肉がライ麦パンにはさまれている贅沢なサンドイッチの味は忘れられません。ポテトをみんなでシェアするのもよいと思います。

フライドポテトにグレービーソースとチーズカードを乗せたプーティンもおいしいよ。
モントリオールでのハプニング
検問所で足止め

私の留学先のバーモント州とモントリオールは、国境を挟んで接しているので、家から車で2時間程度でカナダに行けます。
国境には高速道路の料金所のように検問所があり、通常であれば、ドライブスルーのようにパスポートを出してスタンプをもらえば簡単に通過することができます。
私の場合は留学生であったためビザも必要だったみたいです。しかしその時は持っていなかったため、車から降りるよう指示されて、国境検問所の待合室に入れられてしまいました。
本来ならば、家まで戻って書類を持ってこなければいけないのですが、高校留学生ということもあって大目に見てくれました。検問所で簡単な質問に答えることで入国を認められました。
帰りも同様、引っかかってしまいホストファミリーも含め、冷や汗をかかせてしまいました。
ネットワークが圏外
アメリカで使っていた携帯もカナダに入った瞬間に電波がなくなって圏外になってしまいました。標識は全てフランス語のため、紙の地図を取り出して目的地まで苦戦しながら進みました。
カナダでレンタカーしようとしている人は気を付けないと、アメリカ人のホストファザーでもとても大変そうでした。
まとめ
今回はモントリオールでの旅行の様子を書きました。私はモントリオールの風情溢れる街並みがとても好きです。雪に覆われた建物も荘厳でした。機会があればぜひまた訪れたいです。
コメント