アメリカの大学の日本語教育 言語No1のミドルベリー大学の日本語コースの実態!

私は高校2年生から3年生にかけてアメリカのバーモント州に留学していました。バーモント州というのはニューヨーク州の北に位置している田舎の州でした。

そして、私の住んでいたところは州都からも1時間以上かかり、町の人口は500人程度という小さな町でした。

そんなど田舎にもアメリカでも有名なミドルベリー大学がありました。ミドルベリー大学は言語教育においてアメリカで1番と言われています。そこでの日本語教育について紹介していきたいと思います。

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ミドルベリー大学とは

Across the quad to Le Chateau | Middlebury College, Middlebu… | Flickr

ミドルバリー大学はアメリカでも有名な私立のリベラルアーツの大学です。アメリカ全土から入学者志願者が集まり、入学許可率は6%という大人気の大学になっていて、スポーツも盛んになっています。

とくに言語教育には力を入れていて、日本語のコースも充実しています。詳しいミドルベリー大学については以下のブログを参考にしてみてください。

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日本語コースはどんな感じ

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先生の数

先生は日本人の教授が3人とTAが1人、そしてアメリカ人の日本語教師が4人いて様々な授業を担当しています。

授業の種類

•Japanese (1st-4th) year
—学年別日本語の授業
•Current Social Issues in Japan
—日本の現代の問題、アメリカとの関係
•Modern Japanese Fiction
—明治時代の文学を知る
•The Tale of Genji
—源氏物語を英語で読む
•Variation & Change in Japanese
—日本語がどのように今の形になったか
•Intro Japanese Linguistics
—日本の言語学

この他にも日本語を習う以外にも興味深い日本についての授業があります。

日本語を習う上で、日本の文化を知ることも重要視する傾向があるためそれについて学ぶ授業も多く展開されていることがわかります。

日本語の授業では、毎日多くの課題が課されてリスニングやスピーキングのテストが定期的にありました。

日本語を学ぶ授業については週に講義が3時間とドリルの時間が3時間で週に6時間、授業で勉強することになります。また他の授業は大体、週に3時間の講義があります。

どんな人が受講しているのか

File:The British College Students.jpg - Wikimedia Commons

日本語を習おうと思ったら相当の覚悟が必要になりそう

リベラルアーツ大学で学部がないから自分で気軽に選択できるよ。1年だけ習うのも全然あり!

リベラルアーツということもあって、専攻が決まっているのではなく広く教養を学ぶことが大学の目的になっています。そのため、日本に興味のある人が気軽に取ることができます。

しかし、日本語を習うコースについては将来日本に留学したいと思っている人が勉強していました。

やはり日本に興味がある人はアジア系の人が多かったです。漢字をもともと知っていて習得しやすい中国人を中心に受講者がいました。

日本語の受講者は他のポルトガルやスペイン語などに比べて少なくなっていますが、授業を受ける人と日本に留学する人は毎年いました。

日本語しか話せない家

言語ハウスの特徴
・それぞれの言語が大学内に一軒家を持っている
・家の中は家の言語を話すため、英語はだめ
・TAと生徒4人まで抽選で住める
・家の中の展示物は言語のもの

アメリカの大学は基本的に寮暮らしですが、その中に、日本語ハウスという一軒家もあります。それは日本の一軒家のようなもので、家には学期中に寮のかわりとして4人までの生徒が住むことができます。

そこにはICU(国際基督教大学)の大学院生でTAを学期中行っている日本人と、日本語を本気で勉強したい学生が一緒に住んで共同生活をします。

家に入ったことがあるのですが、家の中のカレンダーや掲示物は全て日本語になっていて、ボードゲームなども全て日本のものが置かれています。

週に1度手作りの日本の料理を作る会が開かれます。そこではどら焼きや焼きおにぎり、団子など日本の料理をハウスの住民以外の人でも作ることができるのです。

日本語をどれくらい話せるようになるか

File:Bicentennial Hall 1999 10.jpg - Wikimedia Commons
緑

日本語ってやっぱり難しい言語だよね。大学で始めてどれくらい上達するのかな。

日本語を習っている人は思った以上に話すことができてびっくりしました。私の現地の高校にも大学の日本語の授業を取っている人がいたのですが、1年生の授業を半年とっただけでも日常会話ができるくらいになっていました。

日本語の教科書を見ると日本語がいかに難しいかがわかります。助詞などは私達は感覚で使い分けていますが、アメリカ人にとっては規則がなくて何を使えばよいのかわからないです。

日本への留学経験者は不自由なく話すことができて、日本語の新聞も読めていて驚きました。

日本を知れるイベントも開催

File:Middlebury campus 10.jpg - Wikimedia Commons

日本のことを知れるイベントも毎週開かれています。例えば日本のひな祭りについて学ぶ会があったり、折り紙を一緒に折る会があります。

その時には生徒が主体になって、日本語でひな祭りの歴史から説明してくれます。

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【番外編】日本人は大学にいるのか

日本人の留学生は数人いました。4年間の正規留学生と1年間だけの留学生のどちらもいて、その人たちはたまに日本語のコミュニティに参加して、日本フェスタのコーラスに向けて歌を一緒に練習したりして、交流を深めていました。

このように大学に日本語のコースがあると留学生にとっても所属できるコミュニティができて良いと感じました。

まとめ

今回はミドルベリー大学での日本語教育についてまとめてみました。大学ということもあって、本格的に日本語が教えられていることがわかります。

高校でもAPJapanese といって日本語の授業は存在しますが、受講者が少なく、大きな学校にしか存在しないのが少し残念です。

遠く離れたアメリカでも日本語の授業が行われていていることをうれしく思います。

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