【高校留学】留学中に人種差別を感じた? アメリカの黒人差別問題について思うこと

今、日本では連日のように人種差別の報道がされていて、世界全体の関心度もとても高くなっています。

そこで今回は実際のアメリカの現状を留学生からの視点で書いていこうと思います。

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アメリカの高校の中に差別はあったか

File:Dark Friends.jpg - Wikimedia Commons

結論から言うと、私の高校に差別はありませんでした。まずカナダとの国境に位置していたため、白人が9割くらいを占め、黒人を見ることは珍しかったです。白人と黒人の混血の子供たちはそれなりにいました。その人たちは自分のことをブラウンと呼んでいました。

黒人同士で仲良いということもありましたが、黒人だけのコミュニティで故意に白人を入れさせない、またその逆をするということも見たことがありませんでした。

アジア系もほとんどいなく、中国人が3人とインド人が高校にいただけでした。中国人の兄弟はアメリカ人に養子として育てられていました。田舎であったたためか、海外赴任中の家族などには全く出くわしませんでした。

高校で日本人に出会うことはなかったよ。

白人だから、黒人だから、アジア人だから違うということは一切なかったです。見た目が違うだけで、みんな仲良くしてました。白人と黒人どちらかを下に見るということはありませんでした。

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なぜ人種差別をしないのか

私のホストファミリーが人種差別をしない理由はアメリカ人自体、人種のサラダボウルであり、純粋なアメリカ人がいないからだといっていました。

実際に私のホストファミリーも、アイルランド系やドイツ系、他にもいろいろな血が混ざっていました。兄弟で髪の毛の色も全然違いました。

このように私の留学先は幸い差別をする人がいなかったので、BLMの運動中は積極的にインスタで人種平等を訴えるような投稿をシェアする人が多かったです。

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#Black Lives Matter

ミネソタ州で白人警察が黒人の首を押さえつけて拘束したことによって黒人の男性が亡くなったことは世間でも大きなニュースになっています。

これに反対して#Black Lives Matterをスローガンに各地でデモが起こっているようです。私のアメリカの多くの友達が、インスタグラムで事件についてシェアして、デモへの参加や署名活動を呼びかけていました。さっそく私の留学していた町でもデモが行われたようです。

アメリカでデモ活動は町単位から州単位、国単位までいろいろな規模のものがあります。

人種差別に訴える映画ブラックパンサー

ブラックパンサーは、私が留学中に公開された映画です。アメリカの映画で初めてキャストが黒人だけで構成されているということで、注目を浴びていました。

内容は期待を上回り、興業収入はアベンジャーズを超えて北米で史上最高の興行成績を獲得したスーパーヒーロー映画になっています。

私のホストファミリーは映画は基本的に家でNetflixから選ぶので映画館に行くことはないのですが、その時は皆で映画館に向かいました。

映画は、黒人らしさやアフリカの文化を全面的に出したものでした。何世紀にもわたる差別に対する怒り、白人を敵対視する感情も鮮明に書かれていてメッセージ性の高さを感じました。

「他者との違いを受け入れ、壁を乗り越える」これが映画のテーマであり、当時トランプ大統領の白状至上主義めいた発言や国境への壁を作る政策に不満を持っていた白人や黒人の多くがこの映画に共感することになりました。

大学受験における人種差別

大学受験ではまだまだ差別が残っています。Affirmative Action(マイノリティへの優遇措置)といって、黒人などの人種的マイノリティの人たちを一定の割合で大学に入学させるべきだというポリシーが多くの学校でとられています。

つまり、黒人は教育を受けられる環境になかったということで優遇されるのですが、これは白人への逆差別であるともいわれています。実際にハーバードでもこの措置は取られていて、

ハーバード大学の人種構成
白人 48%
アフリカ系アメリカ人 7%
アジア系アメリカ人 20%
ヒスパニック/ラテン系 11%
多人種系 7%
留学生 12%

のような学生の人種構成になっています。

見た目が違うからといって、差別をしないこと。このことはとても簡単なことのように思えますが、今でも不当に扱われている黒人がいるからこそ今回のような暴動であったり、デモが各地で行われるのでしょう。

人種差別について私たちができること

先生がくれた心に残った言葉を引用しておきます。

We may different on the outside but we are all same on the inside

 話す言葉、肌の色、信じる神が違ってもみんな同じ人間であり、外見が同じでも中身は同じである

人は見た目で判断してはいけない、そんなことは誰でもわかっているのですが、差別が世界から消えないことも現実です。

今はSNSが発達している今だからこそ自分の考えをシェアすること、差別について歴史を学ぶこと、寄付をすること日本にいてもできることは多くあります。

まとめ

日本では人種差別を経験することが少ないと思います。この機会を機に今世界で何が起きているのか、ということに目を向けてみるのもよいのではないかと感じました。

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