慶應理工学部ってどんな授業をしているか気になる人もいると思います。私も実際に入学するまで全く想像がつきませんでした。
今回は物理の授業について解説していきたいと思います。理工学部であれば物理は1年生の時の必修になっています。化学系に進むとしても卒業単位になっています。そのためどんな授業なのか知っておけると良いと思います。
授業の雰囲気

物理は週に2回
他の授業は週に2回ということはまずないのですが、物理だけに関しては週に90分授業が2回あります。そのため進みがとても速くなっています。
ほかの科目が中間テストのときに物理は期末テストを迎えて、そのまま物理A、B、C、Dと一年間で分野別に4つの物理の科目を勉強していきます。決して教科書も薄いわけではなく、とにかく進みが早いのです。
講義回は理解不能?
講義の時間は教授がひたすら板書をして、それを生徒が写していくという典型的な講義でした。しかし、半分以上の人は先生が何を言っているのかよくわかっていないので手の体操になってしまいます。
そして、途中から書くのが面倒くさくなって教科書に書き込むようになります。2ヶ月もすれば書き込むことすらしなくなり、先生の板書を写メするだけになって、しまいには何もしなくなります。それくらい板書の量が多いです。
結局はテスト前に見直すのはきれいにまとめて説明してある教科書なので、ノートを見返すことがありません。
たまに頭の良い人が的を射た質問をして、教授との会話が始まると、どよめきが起きます。誰もその会話についていけないからです。本当に授業を理解しているのは一握りの人間のように感じます。
演習回にはTAが来てくれる
演習回では出題される演習問題を解いていきます。普段は受け身の授業ですが、この時には歩き回っている4人くらいのTAに気軽に質問できるので一番ためになります。
TAは少し人見知りなので、友達と話しかけたり質問することが必要ですが、聞いたこと以上のことを教えてくれます。TAは大学院生で年も近いのでわかりやすく教えてくれます。
授業に行かなくてもよいのか

授業に行かなくても単位を取ることはできます。しかし、そこでも学びをただ遊ぶことに使うことが有効であるか、また寝ることに充てることが正解なのかと言われるとそうではないと思います。
しかし、授業の出席率は授業が進むにつれてどんどん悪くなっていき、最終的に6割くらいになっていきます。
私は木曜5限が物理で、木曜日にはそれ以外に何も授業を入れていなかったので、物理に行かなければ全休になるのです。
その時に、よくわからない授業を聞くためだけに往復1時間かけて学校に行くのが面倒臭くなって、途中から行かなくなりました。
授業に行かなくてもよい成績が取れてしまうし、自分で十分に勉強することができるので授業形態が今後変わることを願っています。
成績の付き方
成績はテストの一発勝負です。もし、それでDがついて単位を落とすことになってしまった人に初めて救済処置として、出席点が加味されます。また、出席を確認されるのは3回に1回の演習の時だけなのでほとんどの授業は行っても行かなくてもよいことになるのです。
1年生の必修を落とすと即留年になってしまうので2年生になって追い込まれないためにも、しっかりと単位を取っておく必要があります。しかし、全体の1割程度の人が単位を落としている印象を受けました。
テストは過去問勝負

テストはほとんど過去問と同じ問題です。つまり、授業に一回も行っていなくても過去問を解きこんでしっかりと対策した人のほうが授業をまじめに行って勉強していた人よりも点数が高いなんてこともあり得ます。
そのため、どんどん授業に行く人が少なくなってしまうのです。
過去問は人脈が必要
過去問は過去3年分は教科書の後ろに乗っているのですが、テストは4年前のものがでるので、先輩の教科書をもらう必要があります。
もしくは、友達に過去問をシェアしてもらう必要があるので、ある程度の友達がいることが大切です。
過去問の答えと解き方を覚えることで、テストの問題のほとんどできるようになってしまいます。
授業では何を学ぶか

最初は力学、後期は電磁気系を学んでいきます。最初は高校の延長ですが、2週間もたつとほとんど数学になっていきます。全て積分や微分、偏微分で問題を解いていきます。そのため、高校で物理が好きだった人よりも数学が強い人のほうが物理ができるようになります。
覚える公式、新しい運動も増えていってもはやどんな運動なのか想像もつかなくなります。私も力学まではついていけていたのですが、もともと苦手な電磁気は論理がよくわからなずに公式をひたすら覚えていました。
物理の実験は隔週で2時間続きであるのでそれを多少は授業の理解を深めることに使うことができます。
まとめ
今回は慶應の物理についてまとめていきました。一年生の必修単位であり、2年生までに取り切る必要があります。
授業が始まる前に少しでも参考になればよいと思って書きました。これを参考にして大学の授業を頑張ってください。
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