GPAが命のアメリカの高校生 成績はリアルタイムで毎日変動!

アメリカ人の成績への執着心はとても強いです。小さな課題の評価に一喜一憂している人を多く見ました。大学入試において成績が重視されるということが原因として挙げられます。

そのため、授業も自然と積極的になります。寝ている人などは誰もいなく、課題や宿題は求められた以上のものを仕上げます。

今回はアメリカにおける成績のつけ方と成績の重要性について述べていきたいと思います。

スポンサーリンク

成績の指標GPAとは

ソース画像を表示

GPAとはGrade Point Averageの訳で成績評価の方法を示したものです。アメリカの高校では教科ごとの成績は上の図のようにアルファベットでつけられるため、それを数値評価したものになります。

GPAはAが4、Bが3、Cが2Dが1、Fが0として単位数で割った平均を出すことで計算できます。アメリカの有名な大学に行く生徒は4.3以上がマストになります。

相対評価になっているので、頑張ればだれでもよい成績をとることが可能になっています。

GPAは5まである

Aが4なのに4よりも高いGPAが存在するのは、AP(Advanced placement)という大学の単位を先取りできるクラスがあるからです。APのクラスを受講し、さらに良い成績を取ることでマックス5まで成績を取ることが可能になります。

GPAをあげるために、11年生のころからAPの授業しかとらない人もいます。しかしAPは授業も難しいうえに課題も多く、ついていくのがとても大変なので、普通のクラスでよい成績を確実に取るのか、APに挑戦するのかは生徒の悩みの種になります

また大学と高校が提携しているところも多く、私の高校も成績が良ければ、隣の大学の授業を受講することが可能でした。

大学での授業もAPと同じように成績がつきます。APはGPAをあげる機会ともなりますが、Fがつくと成績が一気に下がるためリスクもあります

私の高校の12年生は大学に授業を潜っている人もいました。成績はつきませんが、大学の授業をのぞき見することができます。

スポンサーリンク

アメリカ人にとっての成績は命

PowerSchool becomes popular in district as new grading system ...

成績に一喜一憂

アメリカ人にとって成績は命です。たった一つのレポートでBを取ってしまい、泣きながら先生に訴える人も見ました。テストの点が悪いとあからさまにテンションが低くなります。成績のつけ方が緩い先生が好まれる傾向もあります。

アメリカの評価方法に厳密な規則はありません。テストや宿題が成績に占める割合なども先生によって異なります。

アメリカの高校生は成績に縛られてある意味ストレスフルな毎日を送っていたよ。

毎日成績が変動

日本の成績のつけ方と違うことは、リアルタイムで成績が変動していくというものです。Powerschoolというアプリがあり、そこにレポートや宿題の点数が毎日加算されていきます。つまり成績が常に変動するのです。

例えば、今まで出してきた課題の平均95点であっても一つの課題で50点を取ると平均が下がり、総合のGPAが下がるといった感じです。

最後のテストまで評価は変わり続けるため、気を抜くことができません。両親もこれを見ることができるため、宿題を出していないのがばれて、親子喧嘩にもつながることもあります。

成績への執着心の高さ

成績への異常なこだわりがクラスの積極性や雰囲気の良さにもつながっていきます。

日本人は寝ていたり聞きたくなくなったら違う勉強を始めてしまったりと、統制がつかないこともよくあります。課題を忘れても、テストの点数が悪くても平気な顔をしている人が多いです。

しかし、発言でボーナスポイントがもらえるため、何かを先生が質問すると必ず大多数の人が答えようと手をあげるのがアメリカです。寝ることはもちろん論外です。質問は活発であるし、宿題を忘れる人もほとんどいませんでした。

自然とクラスの雰囲気も良くなるので私も日本の高校が成績をもっと重要視してほしいと感じました。

成績優秀者が招待される朝食

高校にはhorners breakfastというものが存在します。毎月成績が良い人だけが集まって、校長先生と朝ご飯を食べるというものです。その様子は学校の新聞でも取り上げられるので、成績が良い人の名前と顔は皆に知れ渡ることになります。

全校集会での表彰

卒業式の一週間前に、親も招いた全校集会があります。そこでは主に12年生の奨学金の発表がされるのですが、同時に下級生の学年ごと、科目ごとの成績優秀者が発表されます。

全校の前で表彰状をもらうことになります。全体的に同じ人が何回も呼ばれることになるので一部の人のための舞台とも言えてしまうのですが、それを目指して勉強を頑張る人も多いです。

上級生になると、もらう人は大体予想がつくので予想外の人の名前が呼ばれるとみなざわついて、拍手がより大きくなるのがみていて面白いです。

表彰される子供の親も集会には招待されるよ。

卒業式でGPA公開

アメリカの大学は種類にもよりますが学校での成績の比重がとても重いです。また、奨学金もGPAの高い順にもらえるため、成績が重要です。

そして卒業式の日には四年間で平均が3.5以上である人には金メダル、3以上の人には銀メダルが配られ、首にかけることになります。少し見せしめのような気もしますが、それを見た下級生も頑張るのであれば効果はあると思います。

スポンサーリンク

大学生になっても熱心に勉強

The library, Old College © Ian Capper cc-by-sa/2.0 :: Geograph Britain and  Ireland

高校の時の名残か、アメリカの大学生はレポートに追われ、夜中まで大学の24時間空いている図書館で勉強するという学生が多かったです。

アメリカの大学は卒業が難しいといいますが、就活にも成績は影響するそうです。

私は高校の大学との提携制度をつかって、春学期は隣のミドルバリー大学で化学の授業を受けていました。大学生の熱心さにはいつも刺激を受けていました。課題も授業内容も難しくて大変でしたが、みな完璧に仕上げていました。

日本人はどちらかというと学校に行かなくても楽に卒業できるイメージが定着してしまっています。大学で留学することは世界の大学生の様子が知れる良い機会な気がしました。

まとめ

成績はアメリカの学生にとって、重要なことであることがわかりました。成長過程を見ていけるので日本でももっと成績が重要視されるべきであると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました