アメリカの高校のアメフト部はサッカー部と仲が悪い？ アメリカで人気No1のアメフトの魅力

日本で男子にメジャーなスポーツと言えば、サッカーやバスケ、野球などを思い浮かべるでしょう。しかしアメリカのスポーツの中で圧倒的な地位を築いているのはアメフトです。

私は日本ではあまりアメフトのことを知らなかったのですが、アメリカ高校留学中は何かと話題にあがることが多かったので、紹介していきたいと思います。

アメリカ人の好きなスポーツは

アメリカ国民の好きなスポーツランキングで毎年ぶちぎりの１位なのがアメフトになっています。

ちなみにアメリカの４大スポーツリーグはアメリカンフットボールのナショナルフットボールリーグ（NFL）、野球のメジャーリーグベースボール（MLB）、バスケットボールのナショナルバスケットボールアソシエーション（NBA）、アイスホッケーのナショナルホッケーリーグ（NHL）になっています。

アメフトの魅力

アメフトの魅力は力強さと速さ、駆け引きの頭脳戦などいろいろな要素が詰まっています。足の速さが生かせるポジションや頭脳が必要になるポジションなど多くの人に活躍の場所が与えられています。

ルールの知らない人でも迫力を楽しめるし、ルールを知れば知るほどアメフトの面白さに引き込まれていくと思います。

アメフトとはラグビーと一緒か

アメフトはラグビーと似たスポーツに感じてしまいがちですが、実は歴史から全く異なります。ラグビーはもともとイングランドで生まれたスポーツですが、アメフトはアメリカ発祥です。ボールの大きさも異なります。大きな違いを2つだけ紹介します。

タックル

ラグビーは 原則ボールを持っている選手にたいしてしかタックルできないですが、アメフトはボールを持っていない選手に対してもタックル・ブロックすることができます。そのため、ヘルメットの装着が義務づけられていて、試合中にヘルメット同士がぶつかる音が激しく聞こえてきます。

キック

ラグビーは ボールをキックしたチームの選手がボールをとって前に進むことは出来ますが、アメフトはボールをキックした瞬間にボールをキックしたチームはボールの所有権を失います。空中戦でボールを奪い合うのはアメフトの見どころでもあります。

高校のアメフトが熱い

アメフトは秋のスクールスポーツです。アメリカの男子はアメフトプレーヤーにあこがれ、そして親は子供に自分の好きなアメフトをやらせたいため、多くの人が小さいころからアメフトをやります。たとえ上手ではなくても学校のアメフトのチームに所属していることが大切なのです。

サッカーとアメフトは仲が悪い

男子の秋のシーズンスポーツはアメフト、サッカー、陸上になっています。日本で人気のサッカー部はアメフトのライバルにもなれません。日本ではサッカー部はかっこよいと思われますが、アメリカにおいてはアメフトには入れないか弱くてかわいい男子がやっていると思われていました。

他のシーズンはあまり感じないのですが、秋だけアメフトの選手とサッカーの選手は仲が悪い雰囲気でした。

アメフトの強さは町の強さ

高校のアメフトの強さは学校そのものの評価、町の評価にもつながります。町のおばあさんや、店の人までその年度の高校のアメフト事情について詳しく、会話につまったらその話をしていました。

注目度はピカイチ

高校のアメフトの注目度は他のスクールスポーツに比べて全く違います。通常ほかのスポーツの試合開始時間は１５時や１６時ですが、アメフトだけ１９時になっています。仕事やその日の予定が終わってみんなが観戦しにいけるゴールデンタイム設定されているのです。

チケットは有料、その日家にいたとしてもアメフトの応援の声援やブラスバンドの音色は家まで届きます。あいにく私の学校にはチアリーダーがいなかったのですが、チアがいる学校は寒い夜の中ミニスカートで応援していました。

私は、秋にフィールドホッケーをやっていたのですが、試合が終わった後にみんなで車を出して、アメフトの試合を見に行くことがよくありました。たとえ少し遠くても高速道路を使って上級生が車を出して見に行きます。

町の人もシーズン中に1度はアメフトを見に行きます。帰省中のOBやOGも帰省中に必ず行うことは母校のアメフトの試合を観戦することです。私もルールをほとんど知りませんでしたが、アメフトの試合は見ていて楽しかったです。

高校ではユニを着て生活

試合のある日のアメフト部は朝から学校でユニフォームを着ます。学校の中のチームによっても着るユニフォームが違いますが、とりあえず一目見れば誰がアメフト部なのかわかります。

ユニフォームを着ている人は誇りをもって、自信に満ち溢れていました。歩いていると、いろいろな先生に今日は頑張ってねと言われていました。

スーパーボウルとは？

私の家にはテレビがなかったので祖母の家に行って、10人程でみんなでテレビを囲みながらスーパーボウルを見ました。視聴率は50パーセントを超えます。町のほとんどの店が閉まって、みな自分のファンのチームの試合を全力で応援します。

豪華なハーフタイムショー

ハーフタイムのうちにみながトイレに行くために急激に下水管の圧力が上がり、水道管が破裂したため、派手なハーフタイムが行われるようになったそうです。

過去にはマイケルジャクソンやレディーガガがハーフタイムに出演していたそうです。2020年はジェニファー・ロペスとシャキーラの2人のラテンアメリカ人女性がステージでパフォーマンスをしました。アメリカで様々な人権問題が起きている中多様性を打ち出し、政治的なメッセージにあふれたパフォーマンスは、大きな反響を呼びました。

テレビの広告費は6億円

広告費は30秒6億円と破格な１日になるのがスーパーボウルです。もちろん企業はその日限りの壮大なCMを作るため、CMもスーパーボウルの見どころの一つです。驚くことに私の見ていたスーパーボウルのCMにトヨタが流れました。とてもかっこよいCM で日本人としてうれしく思いました。

勝敗は日常生活に支障をきたす

スパーボウルは世の中の人たちの気持ちを大きく左右します。先生の推しのチームが勝てばよい気持ちになって、宿題は一週間ほどなくなります。逆に先生の推しが負けると機嫌が悪くなるので要注意です。

スーパーボウルの一週間前から自分の応援するチームの帽子をかぶったり、Tシャツを着るのでどのチームを推しているのかわかりやすいと思います。

まとめ

今回はアメリカ人の生活に密着していて、奥が深いアメフトについての話でした。日本ではあまりなじみのない競技ですが、この記事を読んで少しでも興味を持ってくれたらと思います。